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2009年9月4日金曜日

夏の想い出 【粥川】

山村会議の準備も佳境に入ってきており、なにやら隣の郡上市美並町にある粥川という地域にお邪魔しています。

俺は炭焼きのコースを担当しており地元の古川茂男さんのお宅へ打ち合わせと称して
炭焼きを体験させてもらったり、生活の知恵を学んだり、ご飯をご馳走になったりしています。

当時としては珍しく高等小学校を卒業していた茂男さん。
そのままいけば学校の先生や役場の仕事に就くはずだった。

でも、18歳のときに11人の兄弟を残して父親が亡くなった。
家族を養うためには炭焼きしかなかった。

毎朝暗いうちから山を3時間も4時間もかけて登り、木を伐り、炭を焼く。
40kg近い荷物を背負っての山登り。
本人曰く 「人間のやる仕事じゃないわな」 というつらい仕事。

ある時から炭はプロパンガスに変わり炭焼きの仕事では食べられなくなり、
会社に働く者、林業に従事する者などが増えていく中、茂男さんは酪農を始める。

村では新たな試み。
だが、茂男さんは見事に成功させ、村会議員にもなった。

茂男さんは言う。

「どんな仕事でも精一杯働けば必ず食える。」

「忙しいからできない。と言うのはやる気が無いのと同じこと。」

「本当の苦労を知っているからわしは本当の感動を知っている。」


現在も82歳という年齢からは想像もできないほどたくましく、元気だ。


ここ数年、俺は人を「顔」で判断している。

いい顔しているかどうか。

この茂男さんはあきらかに“いい顔”している人間だ。

いい顔している人とそうでない人の違いを考えてきたのだけど茂男さんと会って
なんとなくわかった気がする。

自分の人生に何の負い目を感じてない人がいい顔をしてるんだ。

自分の人生の一つ一つに妥協が無く、自分の信念を貫いてきた人は
どこの場面でも堂々としていられる。

その生き様が顔に出るということだな。

俺もそういう顔をしていれられる生き方を進んで生きたい。





焼き上がった炭。この量の炭を一人でものの数十分で釜から出した。
鉄人だ。



新たな材を入れる。釜の中はサウナより暑い。
材は数十キロはあるのを何百本も立てかけながらきれいに
並べていく。
「こーやってやるんや。コツがあるんや。」
もう、何も言えないっす。



手作りの釜。またおしゃれなもんです。
森の中に流れていく煙を見ると心がジュ~ンってするのは何故でしょう。



のどかな粥川の風景。
ここでも人工林は放置されており、獣害がひどい。
人工林はここでも憎まれる存在になりつつある。
このままでは山村のアイデンティティが崩壊する。
人工林は山村が作り上げたものだから。。
非常にまずいことだ。

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