今年の夏は夏らしくない天候のまま終わり、すでにここ美濃はすっかり秋の空気です。
いつ鳴いていいのやら判りづらかった蝉も忙しかったことでしょうが、
俺も10数年ぶりの夏休みを忙しくすごしました。
夏休みの後半(8月16日~9月19日)はまず奥多摩へ。
俺が通う学校の先生の地元である奥多摩を舞台に東京都の小学校の先生を対象にした
森林環境教育のセミナーにスタッフとして参加してきた。
東京生まれの東京育ち。日々、学校業務に追われる教師たち。
環境教育の必要性も学校現場に届いており 「環境教育をやってくれ!」 と上司に言われる。
でも、彼ら自身に自然の中で遊んだ原体験がないのでどうしたらいいのか悩んでいる人が多い。
今回参加した先生の中には人生で一度も田んぼのあぜ道を歩いたことがないという人もいた。
ムリだよな~。そんなんで 「自然は大切だ~」 なんていう経験を与えるなんて。。
奥多摩に着くなり川へダイブ!
水はきれいに見えるけどやっぱり岐阜と比べるとにおいが少し気になった。
宿泊した場所にはムササビが部屋の中に巣を作っていた。
奥多摩には高校がないため、電車通学者のために駅前に町営の学生寮がある。
駅からが遠いからね。
今は学生寮ではないけれど宿泊は可能らしい。
プログラムは沢歩きから始まった。
冷たく透き通った川は豊かな森が育むのだ!
でも、そんなのどうでもいいと思っちゃうほど気持ちいい~!
沢登りも本格的にやろうと決めました。
午後からは森へ!奥多摩は東京都ですがトーキョーではありません。
久々の東京行きにドキドキしてたけど森に入って心が落ち着いた~。
奥多摩の森も問題が多いけどここは良い森でした。
間伐材を利用した遊び。どこまでも続く森の回廊。
時間があれば東京―岐阜を繋ぎちゃいたい!
先生たちも子供に戻って楽しんでました~。
二日目は奥多摩の山の奥で昔から変わらずほぼ自給自足の生活を営む老夫婦の家へ。
反則だろ!って言いたくなるような場所にぴったりの夫婦。そしてイケメンな息子。
その不思議な空間に若い女の先生はもう、メロメロ。
俺もそのお父さんにメロメロ。
「じゃぁ、お前そこで暮らしてみろ!」 なんて言われても俺の生活力じゃとてもかなわないだろう。
でも、そういう生きる力がなければこの先の社会は生きていけなくなるんだろうなぁと思う。
がんばらねば!と思ったわけです。
鳩ノ巣駅から山道をあるいてその場所を目指す。
電線など人の生活の手がかりはあるもののとても家があるとは
思えないような場所をひたすら歩く。
1時間ほどすると犬の声。「野犬?」と思ったら突然現れた
立派な門構え。そこには「天目指庵」。かっこいい~。
でも、これは地名だそうです。いい地名だね~。
庭にはカマドと白い犬。名前はもちろんシロ。
日本昔話で出てくるような異次元の世界です。
家の中はこんな感じ。いいよね~。
そして現れたのがこの夫婦。最高に似合ってる。
まるで映画のような風景です。
男前の息子さんに畑の手入れなどを学ぶ。
彼は現在ここには住んではいないが幼少時代をすごし、
今でもちょくちょく手伝ってるとのこと。
急斜面での農作業の大変さ。獣害の状況などをまじめに
説明してくれたが、女性人はメロメロでそれどころではない様子。
その後は薪割りや水汲みなどを体験した。
この女性は奥多摩のレンジャー。このでかい丸太を
一発で割りました。さすが、レンジャー。。
天目指庵で昼食をいただいて、近くの山にあるという
栃の巨木を見に行った。「近く」と言ってもそこは山。
かなりのアップダウンで足場も悪く先生方もかなり参ってたけど
この木を見てみな無言に。
巨樹に精霊が宿っていないと考えるほうが日本人にとっては難しい。
それは原体験を持っていようがいまいが。
そこが日本人のアイデンティティであるかどうかはまた別の問題だが。。
セミナーは2日間で終了だったが、岐阜の学校の先生が地元の奥多摩を案内してくださるということでもう一泊。
前日は限界集落を見学したが、この日は限界を超えて既に廃村になった集落跡地を見学した。
その生活が当たり前として幸せを感じていた人たち。
だけど、ある日から回り人々ががもっと楽な生き方をするようになった。
それによって、その当たり前の生活が 「苦労」 に変わり、その土地を手放すにいたった。
そして現在、その生活をうらやむ若者がおり、わざわざ岐阜から見学に来て「こんなところに住みたいなぁ~」
喜劇的だ。
さらに鹿の食害の現場などを見て周る。その先生と環境教育について熱く語り明かしたのでした。
非常に有意義で感じることの多い奥多摩での出来事でした。
この場所に家があった。昔の家はホントに自然に帰るんですねぇ。
石垣だけが当時の名残。と言ってもほんの数十年前のお話です。
お地蔵様も寂しそうに人の帰りを待っているかのようです。
鹿が生えてくる草を片っ端から食べてしまうので植生が育たない。
鹿が増えてきたのは拡大造林のせいなのか?
人工林が環境に悪いと言い切るのは短略的過ぎる。
もっと大きな視野で物事を見ないとね。
環境教育について語るとついつい熱くなってしまうのは何故だろう。。
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