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2010年11月16日火曜日

十人十クライミング




今年もふくべ祭が行われました。
昨年は山村再生プランの予算がついていたのでいくつかの特別プログラムが実施されました。
それで自分もクライミングイベントに関わることができました。

今年はその予算もつかず例年通りのお祭りです。
ですがクライミングイベントは今年も開催されました。
クライミングジムのオーナーさんのご好意でジムを臨時休業にしてまで参加してくれました。

一発だけのイベントで終わりにさせたくなかったのでとてもうれしく思います。
きっと来年も再来年も行われることでしょう。

そしてオーナーの夢である、ふくべでの地域密着型のボルダリング大会につながれば最高です。


今年は晴天にも恵まれて多くの方々が参加してくれました。

人工壁だけではなく今年は生岩での講習も地元の人の協力によって実現されました。

やっぱり生岩は楽しいです。

最近はもっぱらジムがメインとなっている自分ですがやっぱり岩に行きたいと改めて思ったものです。

さて、昨年に引き続き人工壁による体験クライミングは子供たちに大好評でした。

行列は3時間途絶えることはなくスポットするだけで腕がパンプします。

そんな子供たちを見ていて“個性”というものをまざまざと見て取ることができました。



親の顔色ばかりを伺っている子供。


友達と張り合うことでがんばる子供。


友達がやるから自分も何となくやる子供。


すぐ諦める子供。


絶対に諦めない子供。



そうした十人十色の個性をクライミングを通して見ることができたということは
自分にとって、とても貴重な体験になりました。



ある少女がとても印象に残っています。





ひとりで参加していた5歳くらいのその少女はあっさりと子供向けの課題をクリアしました。

そして、登ったからといって特段よろこぶわけでもなく、無言で大人向けの課題を見つめていました。


「試してみるかい?」


と訪ねると無言でうなずいてアタックしたのです。


当然登れるわけはないのですが、その少女は何度も何度もアタックしました。

こちらもその姿勢にうたれるところがあってお助けホールドを追加しました。

それでも彼女にとってはそのホールドはまだまだ遠いので、登ることはできません。

小学校の高学年くらいの少年たちが少し易しくなった大人向けの課題をクリアしていくのを
見てもその少女は悔しさの表情を見せるでもなく、ひたすらにアタックし続けるのです。


その姿勢はまさに“クライマー” でした。


そんな時に彼女の母親がやってきました。

母親に「すごい頑張る子ですね」と告げるとその母親は当たり前のように「そうなのよ。そういう子なの。」
と言って娘に応援の声をかけるでもなく黙って娘の登る姿を見つめていました。

しばらく経ってその母親は「私にも登らせて」と子供の行列に参加して親子で登り始めました。

黙々と親子で何度も何度も登る姿を見ていろいろと感じるものがありました。


“個性”とは生まれついた環境によってつくられるものなのだと実感しました。


はたして自分はどういう子供だっただろうか・・・


たぶん周りの顔色を見てばかりいたのかもしれない。


なかなか上達しない自分のクライミングを見つめなおすきっかけになりました。

強いクライマーがものすごい課題を登るのを見て「あの人は強いから」で終わらせていてはいけないなと。

個性は生まれついてのものかもしれないけれど取り組む姿勢を変えることはできるはずですから。

クライミングは自分の個性や姿勢がモロに表れてしまう。
だからおもしろい。

来年、自分がどこにいるかはまだわからないけれどクライミングには関わっていたいなと思いました。

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