俺の通う学校は美濃市の曾代という地区にある。
その地区の方々はわれわれ学生を暖かく迎え入れてくれており
地域の祭りなどにも参加させてくれている。
そして今日はその地域の方々の飲み会に呼ばれて行って来た。
集合場所は長良川の川原。
川原でバーベキューにしては悪天候で少々行くのを躊躇したが
せっかく呼んでくれたのだから行ってみた。
そしたらそこはとんでもなく素晴らしいところだった。
長良川と板取川がちょうど合流するところにその小屋は建てられていた。
見た目はボロ小屋だが多少の風はしのげる。
(大雨のたびに流されては作り直しているとのことだが)
そして何よりその景色が素晴らしい。
夏には船を出して鮎漁をして酒を飲む。
春は祭りで酒を飲む。
秋は寒くなったねと酒を飲む。
冬は寒いねと酒を飲む。
見た目は確かにぼろいがその空間はまさに大人の秘密基地。
80歳くらいの方から20代までの人々が子供のようにどうしようもない
シモネタから地域の問題や将来のことを話し合っている。
そして我々のような部外者をあたたかく受け入れてくれるのだ。
(夏は通りすがりのカヌーヤーを必ず拉致して酒を飲むとのこと。)
ひたすら酒を飲み続け、グダグダの様相を見せていながら
緻密な年功序列とお互いに相手を慮るそれぞれ。
こんな風に土地と共に歳を重ねられることがどれほど幸せなことかと思い知る。
日本では決して実をつけないというバナナがなぜかこの地では実をつけているのも
決して不思議なことでもない気がする。
オジィが言っていた。
「ここはパラダイスなんよ。」
またひとつ楽園を見つけてしまった。
そして楽園は自分で造るものであることを改めて思い知った。
土地に根を張り、誰よりもその地を愛し、その地に貢献し、よそ者を受け入れていく。
そんなところにパラダイスは出来上がるのだ。
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